ボンジョルノ。連載スタートの第1回から思わぬ反響を頂いた、この『“筋”曜どうでしょう』。筋次郎も大喜びでスクワットしています。……ほんまかいな。
前回の「バックスクワット」は、いかにもフィットネスガール/筋トレガールなおねーさんがバーベルを持ち挙げていましたが、今回の動画もモデルは女性です。
しかも!
ご紹介するのは女性の皆様が気になる、お尻のエクササイズ動画です! そう、お尻です! キュッと上がったヒップは人類の歴史上、女性どころか老若男女すべてが求めてきたもの。アトランティス大陸やツチノコよりも、血眼になって探してきた人もいるとか、いないとか。
では見てみましょう。そんな、お尻にとってもいいエクササイズは、こちら。
その名も、「ルーマニアン・デッドリフト」。床からバーベルやダンベルを持ち上げる、有名なデッドリフトのバリエーションですが、こちらは膝をあまり使いません。(ほぼ)股関節の単関節エクササイズです。それにより、
・股関節の伸展筋であるお尻から腿裏にかけての大きな筋肉、大殿筋~ハムストリングスをしっかり鍛えられる
・脚の根元である股関節から力を発生させる=ほとんどのスポーツパフォーマンスにつながる
・腿裏=ハムストリングスの柔軟性も向上させられる
という、様々なメリットが得られます。実際、お尻の形を整えたい女性はもちろんですが、多くのアスリートがトレーニングやウォームアップで、「必修科目」として行うほどです。
ちなみに名前の由来は、当時成績の良かったルーマニアのウエイトリフティング選手たちが行なっているのを、他の選手が見て、「あれはいいトレーニングだなあ。なんていうエクササイズだろう?」、「ルーマニア人がやってるデッドリフトだから、“ルーマニアン・デッドリフト”でいいんじゃね?」ということで命名されたとか。そのまんまやん。
いずれにしても、「下半身の大きな筋肉である大殿筋~ハムストリングスを効果的に鍛え、かつ柔軟性や姿勢も改善できる便利なエクササイズ」として、このルーマニアン・デッドリフトはとってもおススメです。是非トライしてみてくださいませ。
じゃあ、ジャパニーズ・デッドリフトとかもあるのか? というそこのあなた。じつはあるんです。その名も、「スモウ・デッドリフト」! マジか!? いや、マジなんです。
というわけで、次回はそのスモウ・デッドリフトをご紹介予定。チャオ。
ルーマニアン・デッドリフトをやってみよう!
ルーマニア人のウエイトリフターたちが行っていたことからその名がついた、お尻や腿裏を鍛える人気のエクササイズです。ルーマニアの街行く女性たちのスタイルがいいのも、このおかげ?
強化部位:
大殿筋、ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)
これだけは押える!ワンポイント:
背中は反らさずに真っ直ぐにする
<プロフィール>
伊藤謙治(いとう けんじ)
F Fintess Support(www.f-fit.net/)代表。
トレーニングコーチとして現場指導に当たる他、専門誌ライターとしても活動中。CSCS,JATI-ATI。