“筋”曜どうでしょう

“筋”曜どうでしょう

第5回 The 婚活エクササイズ?

 ボンジョルノ。最近、聞かれました。「なんでイタリア語なの?」と。何を隠そう、このコラム原稿は遠くミラノからお送りしている…………わけがありません。国内のとある一室にて私、伊藤がシコシコとPCに向かって執筆しております。ド○ールのミラノサンドはたしかに好きですが。え? 聞いてない?
 ちなみにミラノだろうがパリだろうが、果てはアフリカだろうが、スクワットは「スクワット」で通じます。「プッシュアップ」も同様です。元は英語ですが、ポピュラーなエクササイズの名前は万国共通なんですな。うん、素晴らしい。いつかは「Kinjiro」も世界中で知られる名前になってみたいものだと、言語どころか国籍も不明な彼も、となりでプロテイン飲みながら夢想しております。あ、ちなみに「プロテイン」も万国共通ね。フランス製のココア味も、なかなか美味しかったですよ(←実話)。

 そんなわけで今回は、全世界どこに行っても通じるポピュラーなエクササイズです。こちら!

世界の筋トレ
 やったことありますよね、懸垂。が、残念ながら「KENSUI」では外国人に通じません。「チンニング」や「プルアップ」と呼びましょう。しっかりトレーニングすれば動画のように女性でも可能です。というか女性ばっかり、しかも一見ふつうのおねーさん達が、こんな風にいきなり並んでチンニング始めたらびっくりです。さすがフィットネス大国アメリカ。トランプ政権恐るべし。まあ、ぶっちゃけ私も大好きですけど。……あ、動画のお姉さんじゃなくて、チンニングがですからね。念のため。
 
 チンニングのコツとしては、
 
 ・身体が揺れないよう、体幹もしっかり意識する(特にお腹!)
 ・腕だけでなく、脇~背中の広背筋を使うイメージで
 ・できないうちは、ジャンプして上がる→筋肉で支えながらゆっくり下がる という流れがオススメ
 
といった点です。あとは、動画のお姉さま方のように、何はなくとも「やってみる!」ことですね。「精神論かい!」とつっこんだそこのあなた。ある意味正解。
 最初はきちんとできないのは、どんなエクササイズでも当たり前。でも、ちょっと一工夫すればできるかも、ちょっと頑張れば挙がるかも、といったところにトライしていくことで、筋力は伸びていくのです。専門的に言うと「過負荷の原理」というやつですが、ようするに人生みたいなもんです。トライ&エラーが大事。やらない後悔よりもやって後悔。筋肉には人生が詰まっている。おお、連載5回目にしてやっといいこと言いましたな、私。

 というわけで、筋トレビギナーの方も女性の方も、「懸垂できるようになりたいなあ」と思ったら、そんなことを踏まえて、恐れずにチャレンジしてみましょう。公園の木の枝はもちろん、会社のドア枠、自宅の鴨居etc,etc、世の中、チンニングできるところはあふれています。Let’s チンニング! あ、ちなみに夜中に小学校の鉄棒でやってると、通報される恐れがあるので気をつけて。誰の経験談かって? それは内緒です。
 ではまた。チャオ。


チンニングをやってみよう!  いわゆるひとつの懸垂です。これができると、当然ながらかなりカッコいい! 女性でももちろんカッコいい! わが筋肉研究所では、独断と偏見のもと、「婚活エクササイズ」の筆頭とさせて頂いております、はい。

 強化部位:
 広背筋大円筋僧帽筋、菱形筋(小菱形筋大菱形筋
 *筋肉動画図鑑で一つひとつの筋肉を詳しく見ることができます。

 これだけは押さえる!ワンポイント:
 ・身体を下ろすときも脱力させない
 ・身体を上げるときに息を吸い、下ろすときに息を吐く


<プロフィール>

伊藤謙治(いとう けんじ)

F Fintess Support(www.f-fit.net/)代表。
トレーニングコーチとして現場指導に当たる他、専門誌ライターとしても活動中。CSCS,JATI-ATI。


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