皆さんこんにちは、ロコモ担当のたかぎです。
10月14日のコラム第27回「物忘れが気になる方へ・・・デュアルタスク(マルチタスク)」の続きです。
今回初めて目にされた方は、先にこちらをご覧ください。
ロコモ対策トレーニング教室で行っている脳トレウォーキングのやり方、ルールを紹介します。
エンドレスで行うとだらけるので、1~2分間集中して行うとよいです。
①なるべく向かい合うか、円を描くようにイスを並べます。
人数は3~6人くらいが最適です。
2人で行うとハイスピードで順番が回ってくるので効果大かもしれません。
②座ったまま腕振り付きで足踏みをします。
ここで注意したいことは、
・ 手と足が同じ側が上がらないようにする(意外と若い人でも見かけることあります)
・ しっかり腕を振る(肘を引く)
・ 顔は正面を向け、下を見ない
このようにして、ただ単に座ったままウォーキングでも運動になりますが、一緒に頭も使いましょう。
③足踏みをしたまま、お題にあった言葉を参加者が順番に答えます。
過去の例では、季節(春・夏・秋・冬)でイメージするキーワードを順番に言いながら足踏みを行いました。
時には考え込むこともありますが、動きは止めないこと。
頭を使うテーマは、無限にあります。
・ 魚の名前、野菜、果物、動物、植物、国名、県名、都市名、スポーツの種類、食べたい料理名
・ 芸能人の名前、歴代の首相、歴史上の人物、日本人の珍しい苗字、有名な企業名
・ オリンピックの開催都市名、地元の駅名、車の名前
・ 自分のお世話になった学校の先生
・ 元カレ元カノの名前(たくさんあって思い出せない方~すぐに終わってしまう人もあるか?)
・ ガンダムに登場するモビルスーツの名前(年代がバレますね)
などなど、ポケモンや妖怪ウォッチのキャラクターだって使えます。
高齢者にとっては非常に面白い「回想療法」にもなり、認知症予防にもなります。
実際、認知症の方でも上手に言葉を誘導すると、一生懸命言葉を発してくれます。
一番焦るお題は「数字」ですね。
単純な引き算(100から順に7を引いていくとか)など、小学1年レベルなのに難しいです。
やってみてください。
脳に小さなストレスがかかっていることを実感するでしょう。
やってみると予想以上に頭は疲れます。よって長くても3分が限度です。
20代から90代とさまざまな年齢の方で実施しましたが、若い人でも言葉が出ないものです。
言葉が出ないと焦り、切迫感が生まれる。
でもそこで動きを止めない。
絞り出すように言葉を出す。
もし同じ言葉が二度出たら、気が付いた人が指摘する。
するとまた焦る・・・脳内の記憶の引き出しを探しまくって、さらに言葉を出す。
・・・するとここでギフトとして脳神経細胞へ栄養が行き渡るというしくみです。
ある若い女性に協力いただき、居酒屋の個室で「脳トレウォーキング」の実験をしてもらいましたら・・・
どうだったか?
非常に興味深い女子会です。(個室でなかったら他のお客さんの迷惑になりますね)
その感想は・・・非常に盛り上がったそうです!
(これこそ日本人女性の平均寿命が長い要因かも?男だけではやらないなぁ)
マニアックなテーマでは「骨・筋肉の名前」で行うのもありですね。
ラウンドフラットのメルマガをお読みの方ならできるのでは?
または、合コンでコレをやってみてはどうでしょう?
もし勇気を出して実施した方がいましたら、ぜひ感想を・・・!
究極のデュアルタスク「脳トレウォーキング」の紹介でした。
二つのことを同時に行うデュアルタスクの効果をぜひ体験してみてください。
二つのことを同時と言っても、「ポケモンGO」をやりながら、「車の運転」はしないように!
<プロフィール>
高城 力也 (たかぎ りきや)
島根県生まれの宮城県育ち、中京大学卒 東京でビジネスを学び、2002年に愛知で治療院を独立開業。
「藤ヶ丘つぼハウス和」代表 整体師 レッドコードトレーナー
2013年よりリハビリ特化型デイサービスで介護認定を受けられた方へトレーニングを指導する。
将来少しでも介護保険を使わなくてもいい社会を目指して、ロコモ対策トレーニング研究所を立ち上げ、体験型講演会や執筆などで啓蒙普及活動も行う。
趣味は株式投資、オープンウォータースイム、バイヤー活動
将来の目標は世界最高齢のレッドコードトレーナー(武井壮さんのような身体能力を維持したい)