こんにちは。スポーツトレーナーの長谷川です。
全12回にわたってお届けしたスポトレのツボも今回が最後となりました。日常生活にトレーニングを取り入れるポイントお伝えします。
スポーツ、トレーニングを続けるうえで大切なこと、それは『考え方』と『意識』です。
まずは『考え方』です。
皆さんは運動、スポーツしようと思った時、怪我や痛みがあった時、何を基準に考えていますか?
一番良い状態を保とう⇒常に最高の状態、目標、目的の為にベストパフォーマンスを目指す
生活に支障が出ないように、痛みに繋がらないようにしよう⇒予防、再発防止
日常生活に支障が出たからそれを変えよう⇒日常生活に支障がなければ何もしない
痛みが出たから痛みをなくそう⇒痛くなるまで何もしない
この考え方の基準がどこにあるかによって皆様の生活と運動の関わり方が変わってきます。
1番望ましい形はベストパフォーマンスです。スポーツ選手は常にこの考え方と行動をしています。
100%の自分。これは各々目標、理想があると思います。そこを目指し、保ち続ける、100%から変化が起こったら、すぐに100%に戻すと言うのが理想的で重要な考え方になります。
このベストパフォーマンスを常に意識して考え、そこを目指すための行動として、運動を行う事が出来れば、日常生活の質を高める、痛みに繋がることなく日々を過ごす事が出来ますね。
次に『意識』です。
これは『何の為に(目的意識)』『いつまでに(時間的意識)』『継続する(心の意識)』
これらの意識を無意識になるまで続けることが2つ目の大切なことになります。
意識する事、継続する事って大変ですよね?
ストレッチのツボでもお伝えしたように『何々しながら』で無理なく、無駄なく意識して、続ける事が日常生活にトレーニングを取り入れるポイントになります。
では日常生活で取り入れる行動・トレーニングのポイントをいくつかお伝えします。
「ミラーチェック」
ここでのミラーチェックは自宅の鏡ではありません。それは街中にあります。通りを歩くと両サイドにはお店や建物の窓ガラスがあります。そこに写る自分自身の姿勢チェックを行いましょう。視覚的な意識で自然と姿勢が変わります。
今流行りの顎クイ、ではなく「顎引き」
ミラーチェックで姿勢が崩れていた方は軽く顎を引く動作を意識しましょう。顎クイ姿勢は腰痛や、肩こりの原因となります。
「風船呼吸でお腹引き締め」
風船を膨らませるようにお腹から軽く息を吐き出します。その呼吸動作を行うと腹部(特に下腹部)に力が入るのが分かりますか?顎引き動作と合わせて腹筋を意識的に使いましょう。
エスカレーターを階段に、ダラダラ歩きを早歩きに、席を譲って立位バランス、日常の中にちょっとした意識と遊び心を取り入れトレーニングに変えてみましょう。
トレーニングは意識と考え方を変えるだけで簡単に皆さんの生活に取り入れられる 〇?×?
正解は〇です。
スポーツライフマネージメント、スポーツ障害のメカニズム・予防、応急処置などスポーツとトレーニングに関わる情報をお伝えしてきました。皆さんの生活や、スポーツライフに役立てて頂ければと思います。
これまで読んで頂きありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております。
<プロフィール>
長谷川 賢宏(はせがわ たかひろ)
柔道整復師
了徳寺学園医療専門学校卒業
21歳の時にこの道を志し、師と仰ぐ先生に出会いトレーナーの一歩を踏み出す。
フリーランスでスポーツクラブパーソナルトレーナー、サッカー、バスケットボールチームのフィジカル・コンディショニングコーチを行ないながら、スポーツトレーナーとしての経験を積む。医療資格取得後、鍼灸接骨院運営、スポーツトレーナー派遣を行っている有限会社ケッズグループに入社、現在は代表取締役として、選手、患者様のサポート、後任の指導、育成に力を注いでいる。
主な経歴
2012ロンドンオリンピック ビーチバレー男子日本代表チーム トレーナー
2015ユニバーシアード光州大会 バレーボール男子日本代表チーム トレーナー
日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ(医・科学サポートスタッフ)
その他、高校、大学など育成年代のサッカー、バレーボール、バスケットボールチームのサポートを行う
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