ぐるぐるぐる・・・
症状は急であったり、時間帯によって・・と様々だろう。
何らかの原因によって内耳の周辺や脳の血行が悪くなり、血液によって運ばれる酸素が不足し、各器官に栄養がいきわたらなくなったときに起こるといわれている。
そして、骨量が少ない人に多いとも。
寝込んだり安静にしたりして、日光にあたらないという生活にも一因あるようだ。
予防するには、栄養バランスの良い食生活と、規則正しい生活が大事だ。
血液の流れを良くする、血液の材料となる鉄分、身体の疲労を回復させる、身体を温めるなど、効果がある食材を、積極的に摂ることが近道といえる。
カルシウムやビタミンD、ビタミンKも加えたい。
めまいが続くと、不安が高まり、うつ病や睡眠障害を招きやすい。
不安を和らげるホルモンで、セロトニンがある。
このセロトニンを作るために、トリプトファンというアミノ酸と、ビタミンB6が必要になってくる。
バナナや大豆、ナッツ類がおすすめだ。
ただし、ここで厄介な問題がある。
吐き気と、ズキズキする片頭痛が伴うときは別となる。
ポリフェノールとチラミンが多い食材は、血管を拡張させて、症状を誘発してしまう。赤ワイン、チョコレート、チーズ、オリーブオイル、ナッツ類もこの仲間になる。食べすぎに注意したい。
マグネシウム不足も引き金になる。
片頭痛には、ビタミンB2の多い食材も有効だ。
納豆、ひじき、わかめの他に、牛乳、牡蠣・うなぎなどもいいだろう。
ここでひとつ釘をさすが、めまいに良いと言われている食材ばかりで、偏った食事にならないことが重要だ。
そして、最大のポイントは塩分。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満などの生活習慣病は、めまい発症に関わっている。
内耳の血流改善の為にも、減塩に心がけ、食物繊維を摂っていきたい。
食材ではないが、タバコのニコチンは、血管収縮作用により、内耳の血流を抑えてしまう。
煙の代わりに、めまいを飛ばしてみてはどうだろう。
<プロフィール>
小山 幸子 (こやま さちこ)
東京在住。
高校卒業後、国産車カタログ製作会社に8年間勤務後、26歳で栄養士養成校へ。
15年間の病院勤務を経て、2014年よりフリー。
現在は病院、クリニックでの食事サポート、調理実習のほか、食コラムの執筆等の活動をしている。
『この食事が、人生で最後の食事かもしれない』を、モットーに業務に携わっている。
メカオンチのあがり症。趣味は書道。
管理栄養士・西東京糖尿病療養指導士・毎日書道会会友(雅号:小山 桃花)