今週の窓

今週の窓

第29回 スポーツと治療 「歯とスポーツ」

   気温も下がりだいぶ秋らしくなってきましたね。
 
 突然ですが次の数字は分かりますでしょうか?
 『20・28・32』
 『子供・大人・大人』
 もうお分かりですか?そうです。『歯』の本数です。
 乳歯20本、永久歯28本(親知らずを加えると32本)になります。
 日本は先進国の中でも一人当たりの虫歯(齲歯)の数は多く、歯科医院受診率も低いデンタルIQ後進国なのです。
 
 虫歯(齲歯)がある、嚙み合わせが悪いなど歯に何らかの不具合がある選手はスポーツパフォーマンスにも影響が出る場合があります。
 
 ではどんな影響が出るのでしょうか?
 
 咀嚼と栄養吸収
 歯が痛いとご飯がおいしくないですよね?痛みで噛む回数が少なくなる、痛みで食事が取れないなどがあると食事量が足りない、消化吸収が悪くなるなどが起こります
 
 噛み合わせ(咬合)
 力を必要とする動作、動きのバランスを取るのに歯列の良好なバランス、噛む力が必要になります。虫歯(齲歯)により噛めない、噛み合わせが悪いなどがあると身体のバランスを崩し、力が発揮しづらくなるのです。
 
 その他に、虫歯(齲歯)があると飛行機の移動に支障が出る場合がある、痛みで集中力が欠けるなどスポーツのみならず、一般生活にも支障が出てしまいます。
 
 スポーツの現場では必ず歯科チェックは欠かせません。
 入部、入団時に歯科検診、治療の必要な歯は早期の治療を行い、2~3カ月に一度チェックを行い、クリーニングも行うよう声掛けをしています。
 
   日頃のケアも必要ですね。
 
 ポイントは?
 
 ①1回5分以上かけてゆっくり、丁寧に
 ②歯ブラシの握りはペングリップで優しく磨く
 ③歯ブラシの頭部は小さめで、口の中で操作しやすいものを選びましょう
 歯の磨き方もスクラッビング法、ローリング法、バス法、スティルマン法など方法がたくさんあります。
 ご自身の歯のケアにあった形・方法を見つけましょう。
 
 『80歳で20本以上の自分の歯を保つ』、8020運動があるように歯はとても大切なものです。
 
 スポーツパフォーマンス、健康の為に今一度ご自身の歯のチェック、ケアを見直して見ましょう!!


<プロフィール>

長谷川 賢宏 (はせがわ たかひろ)

柔道整復師
了徳寺学園医療専門学校卒業
21歳の時にこの道を志し、師と仰ぐ先生に出会いトレーナーの一歩を踏み出す。
フリーランスでスポーツクラブパーソナルトレーナー、サッカー、バスケットボールチームのフィジカル・コンディショニングコーチを行ないながら、スポーツトレーナーとしての経験を積む。医療資格取得後、鍼灸接骨院運営、スポーツトレーナー派遣を行っている有限会社ケッズグループに入社、現在は代表取締役として、選手、患者様のサポート、後任の指導、育成に力を注いでいる。

主な経歴
2012ロンドンオリンピック ビーチバレー男子日本代表チーム トレーナー
2015ユニバーシアード光州大会 バレーボール男子日本代表チーム トレーナー
日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ(医・科学サポートスタッフ)
その他、高校、大学など育成年代のサッカー、バレーボール、バスケットボールチームのサポートを行う


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