皆さん、明けましておめでとうございます。スポーツトレーナーの長谷川です。スポーツトレーナー、スポーツトレーニングのお話、『スポトレのツボ』を本日より全12回でお届け致します。
第1回目のツボは、快適なスポーツライフを送るための考え方です。
さて、皆さんは「スポーツライフマネージメント」と言う言葉をご存知ですか?
スポーツは身体的、心理的に良い効果をもたらします。
定期的な運動習慣は骨粗鬆症、生活習慣病の予防となり、スポーツによる爽快感はストレスの発散に繋がります。スポーツ活動の行動を起こす能力である行動体力、健康や基本的な生命活動を維持する能力である防衛体力の向上に大きな役割を果たしており、子供時代からのスポーツ、運動習慣は大人になってからのQOL(Quality of life)に大きな影響を与えます。
良い事ばかりのスポーツですが、好きなスポーツを行うと楽しくてついつい張り切ってしまいます。
私も新年早々、ランニング、実家での薪割り、父親とのゴルフ練習などスポーツを満喫しました。アクティブに動いている時は楽しいのですが、終わった後、または翌日にその反動がじわじわと・・・(痛みが・・・)
皆さんもこんなことありますよね?
そこで、楽しいスポーツがこうならない為に是非理解して頂きたい考えが「スポーツライフマネージメント」です。
「スポーツライフマネージメント」には大切な要素が3つあります。
①運動 ②栄養 ③休息です。この3つのバランスを取りながらスポーツ活動をすることが目的達成、快適なスポーツライフを送るための基本の考え方になります。
これら3つのバランスが崩れるとどうなるでしょう・・・
☆運動>栄養・休息 → オーバーワークによる慢性疲労・コンディション・パフォーマンス低下
☆栄養>運動・休息 → 栄養過多による肥満(生活習慣病へつながる)
☆休息<運動・栄養 → 栄養吸収が出来ない(慢性疲労・コンディション・パフォーマンス低下)
☆栄養<運動・休息 → 栄養摂取不足(栄養失調・コンディション・パフォーマンス低下)
運動量が増えれば疲労と、身体に掛かるストレスが大きくなります。その分、必要な材料をバランスよく、たくさん摂取し、合成・回復する時間・作業が多く必要になります。
運動量が減っている時は、材料は少なめで構いません。多くとりすぎると材料過多になり、ボディラインを崩し、肥満の原因にもなります。
睡眠が少なくなれば疲労は溜まり、組織の回復は出来なくなります。トレーニング効果、食事の効果も半減です。肉体的、心理的にもオーバーワークとなってしまいます。
その他にも、私達を取り巻く環境には様々な要因があります。学校、仕事、恋愛、家族、感情、ストレスなど・・・
これらを把握、理解し、バランスの整ったスポーツ習慣、生活習慣を実践することが、『勝利』、『快適なスポーツライフ』を送るプロセスになります。何事もバランスを崩してまでやる必要はないのです。
「スポーツライフマネージメント」は、『自分を知り、管理する事』なのです。
スポーツは観て楽しい!! やっても楽しい!!
この連載でお伝えするスポーツの基本、「スポーツライフマネージメント」を理解して、健康で楽しい、スポーツライフを実践しましょう!!
次回は、「サッカーのツボ」~サッカーに多い障害とその予防①~です。ご期待ください!
健康で快適なスポーツライフを送るためには、バランスを意識したセルフマネージメントが重要である。〇か×か?
<プロフィール>
長谷川 賢宏(はせがわ たかひろ)
柔道整復師
了徳寺学園医療専門学校卒業
21歳の時にこの道を志し、師と仰ぐ先生に出会いトレーナーの一歩を踏み出す。
フリーランスでスポーツクラブパーソナルトレーナー、サッカー、バスケットボールチームのフィジカル・コンディショニングコーチを行ないながら、スポーツトレーナーとしての経験を積む。医療資格取得後、鍼灸接骨院運営、スポーツトレーナー派遣を行っている有限会社ケッズグループに入社、現在は代表取締役として、選手、患者様のサポート、後任の指導、育成に力を注いでいる。
主な経歴
2012ロンドンオリンピック ビーチバレー男子日本代表チーム トレーナー
2015ユニバーシアード光州大会 バレーボール男子日本代表チーム トレーナー
日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ(医・科学サポートスタッフ)
その他、高校、大学など育成年代のサッカー、バレーボール、バスケットボールチームのサポートを行う
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