顎二腹筋
がくにふくきん
digastric
ダイガストリック
舌骨上筋群(顎二腹筋、茎突舌骨筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋)の一つ。舌骨下筋群とともに、下顎骨を引き下げるのに働きます。前腹と後腹は異なる鰓弓(さいきゅう)から発生したもので、支配神経も異なります *鰓弓(さいきゅう)とは、妊娠4週初め頃の胎児にできる構造体で、顔面や頚部のさまざまな器官(特に骨と筋肉)をつくるもとになるものです
後腹・側頭骨(乳突切痕)。前腹・下顎骨(二腹筋窩)
2つの筋腹は中間の腱で結ばれる(中間腱は線維性滑車によって、舌骨体に固定される)
舌骨を引き上げる。舌骨を固定時は下顎骨を引き下げ、咀嚼を助ける
前腹・顎舌骨筋神経(三叉神経の第3枝、下顎神経)。後腹・顎二腹筋枝(顔面神経)