こんにちは、ロコモ担当のたかぎです。
先月終わりましたが、リオオリンピックでの日本選手のメダルラッシュはすごかったですね。
今回のオリンピックは、上記テーマをすでに決めていたので、高齢者でもできるスポーツかどうか?と別の視点で各競技を見ておりました。
以前に中京大学スポーツ科学部の湯浅景元教授から教わったことがあります。
特に骨を強くするスポーツの例を・・・
①陸上競技
まさに重力と戦いながらの競い合いです。身体を速く移動させる、より遠くへ、より高く跳ぶ、より遠くへ物を投げる。特に投擲種目選手の骨量が高かったとのこと。
②体操競技
これも重力との戦いですね。
③レスリング、相撲、他格闘技全般
地面を踏み込む側の軸足は、筋骨共に強化され、左右の足の太さは異なるくらいになります。
逆に残念ながらあまり骨を強くしないスポーツは・・・
何だと思いますか?
リオオリンピックを回想してみてください・・・
運動するんだから骨が弱くなるなんてことあるのかな?
女子マラソン選手がハードな練習で骨量が減っている選手がおられるというニュースがあったような・・・
正解は「水泳」でした。
水泳というスポーツが骨をまったく強くしないわけではありません。
ただ、まったく運動習慣がない人と比較しても、骨量はあまり変わらなかったという結果でした。
確かに、浮力が働くから骨強化に繋がるような衝撃はありませんね。
(強いて挙げればターンのときのキックくらいか?)
もし屋外プールで泳ぐことが多ければ、日光を浴びてビタミンDの合成を促進し、骨強化に繋がりますが、実際は屋内プールで泳ぐ方が多いでしょう。
では、そもそもシニア層向けのスポーツって何だろう?
①絶対無理!グループ・・・危ない、怪我のリスク高い部類
体操、トランポリン、格闘技系、ラグビー、サッカー、フットサル、バスケ、ハンドボール、野球、水球、ボクシング、飛び込みなどなど(80代でやっておられる方がおられたら、ぜひ取材させていただきたいです)
②継続していたらシニアでもやれるかも?グループ・・・ややハードだが、身体が動きに慣れていればできるかも
ゴルフ、テニス、バレーボール、バドミントン、乗馬、自転車、トライアスロン、エアロビクス、社交ダンス、登山など。
③シニアでも安全に自分のペースでできるグループ・・・速い動きができなくてもやれそう
ジョギング、ウォーキング、卓球、水泳(水中ウォーキング、アクアビクス含)、太極拳、ゲートボール、握力がいるボーリング、集中力がいるビリヤード、釣り、麻雀などもスポーツに入れておきます。
釣りでターゲットをヒラマサ、シマアジ、イシダイに設定すれば筋トレレベルになるでしょう。
では、結論 シニア向けバランスのよい理想のスポーツ習慣は・・・
①適度な日光浴を兼ねて、屋外を走って、歩いて、骨を強くする
②屋内プールで心臓、関節に負担をかけずに泳いで、歩いて、踊る
③麻雀で認知症予防?
④ゲーム性を加え、ボーリング、フィッシング、ビリヤード
という感じでしょうか?
すると近未来像はこんな感じでは・・・?
なるべくお金をかけずに施設を造るなら、市区町村が保有する屋内プールの周りにジョギング、ウォーキング周回コースを整備し、プールの隣にボーリング場、釣り堀、雀荘を誘致し、さらにシニア層の必要とするクリニック、市役所の出張所、日本郵便窓口、プロテインのドリンクバー、ATMコーナー、さらにそこで振り込め詐欺が起こらないよう交番もくっつけましょう。
さらにスタンプラリー制にして、スタンプがたまると・・・健康保険料が減額されるメリットとかどうでしょう?
きっとスタンプが増えていく数に反比例して医療費は縮小するはずです。
あっ、それから一通りトレーニングが終わった後に、合コンができるテナントも誘致しましょう!
「これで若返ること間違いなしです」
各市長さんたちから「税収が上がらないのこのご時世にそんな予算はない!」という声が聞こえてきそうです。
そうなれば、最終手段「岡田さんに頼んで造ってもらおう!」
『岡田さんってどこの岡田さん?』
「イオングループの岡田さんにメールしてみようかな?」
<プロフィール>
高城 力也 (たかぎ りきや)
島根県生まれの宮城県育ち、中京大学卒 東京でビジネスを学び、2002年に愛知で治療院を独立開業。
「藤ヶ丘つぼハウス和」代表 整体師 レッドコードトレーナー
2013年よりリハビリ特化型デイサービスで介護認定を受けられた方へトレーニングを指導する。
将来少しでも介護保険を使わなくてもいい社会を目指して、ロコモ対策トレーニング研究所を立ち上げ、体験型講演会や執筆などで啓蒙普及活動も行う。
趣味は株式投資、オープンウォータースイム、バイヤー活動
将来の目標は世界最高齢のレッドコードトレーナー(武井壮さんのような身体能力を維持したい)