今週の窓

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第7回 ロコモ 「なぜほとんどの人が傾いて立ってしまうのだろう?」

 皆さん約1ヶ月ぶりになりますが、ロコモ担当のたかぎです。
 前回の「イスから片足で立ち上がれますか?」のコラムに続き、ロコモティブ・シンドロームに関する内容をお届けします。

 さて今回は「なぜほとんどの人が傾いて立ってしまうのだろう?」です。

 昔から卒業アルバムなど記念写真を見ると必ず斜めに立っている人がいませんでしたか?
 「カメラマンに向かって顔を寄せてるから?」
 私もそう思っていました。
 でもよく見るとカメラマンの反対方向に向く人もいます。

 では証明写真はどうでしょう?傾きを注意されたことはないでしょうか?
 カメラマンに「もう少し顔をこっちに・・・」と言われるのは?
 「毎回言われるのよね・・・」という方は毎回「同じ方向に」注意されるはず。
 ある日は顔が右寄りで、今回は左寄りなんてことはないと思います。
 履歴書などの大切な書類に使うとわかっているので、カメラマンもできるだけいい写真を撮りたいから直そうとするんですよね。
 注意されるのは「顔が傾いていると印象が悪い」からなのです。

 昨年ラウンドフラット社の姿勢分析アプリ「かんたん姿勢ナビ」で100人以上の方の立ち姿を撮影したところ、面白いことが分かりました。
 このアプリでは身体の捻じれ具合、肩、骨盤の高さ、予想される筋肉の緊張部位などもわかるのですが、今回は左右どちらに身体が寄っているか?に焦点を当てます。
 写真は真正面からの撮影であり、被写体ご本人は「気をつけ」の状態なのですが、80%以上の方が左側に傾いていました。(残り10%が真っすぐ、もう10%が右側寄り)
 なぜほとんどの方が左側に寄るのか?答えは簡単、前回のコラムの内容にも関連しますが、ほとんどの方が右利きであるからです。

 駅やバス停で立っている人、待ち合わせ中スマホを見ている人を観察すると、姿勢をまったく意識しない「無意識の時間帯」の姿が見えてきます。
 すると多くの方が左足過重で立っており、右足の踵は浮きやすく、右の膝は曲がりやすく、そして骨盤は内側に回旋しやすくなります。(ズボンのしわでもわかります)
 無意識の時間帯の姿勢は長年にわたり習慣となり身についてしまい、徐々に左に寄っていくのだろうと思われます。

 皆さん、試しに鏡の前に立って見てください。(全身が映る姿見ですとよくわかります)
 いかがでしたでしょうか?
 左側、もしくは右側に寄っていませんか?
 寄っている側の足で50%以上の体重を支えていると思われます。
 この習慣は間違いなく続きますので、10年後20年後その差は大きくなるでしょう。
 その結果、前回のコラムの通り、イスからの立ち上がりテストでの左右の筋力差となり、将来転倒するリスクを高めることになります。

 では改善法です。立ち姿をまっすぐにする一番カンタンな方法をご紹介します。
 まず足を肩幅くらいに開きます。そして、軸足(傾く方の足)を半歩前に出します。
 これだけです。

 足を肩幅くらいに開けば骨盤は左右の足の真ん中に位置するので、いい姿勢になります。
 ですが慣れた軸足に骨盤が乗りたがるため、無意識の状態でこの姿勢を保つのは困難です。
 加えて軸足重心にすると、非常に不自然な前傾姿勢となるため、筋肉が嫌がり、ブレーキとなって、骨盤が軸足の反対足側に残ってくれるのです。
 皆さんぜひやってみてください。

 この立ち方を身体に学習させると、平均2~3ヶ月で身体の軸は中央寄りに戻ってきます。
 これから面接を受けられる方、営業職など見た目を大切にしなければならない方は一生役立ちますよ。
 婚活する方だって、相手に与える印象がよくなります。
 姿勢の良い人はそれだけで相手に好印象を持たれます。年齢を重ねた場合は尚更ですね。
 毎日の生活の中で、電車やバスを待っているときに、ほんの少し気をつければできることです。

 しかも無料で。

 もし関心がおありでしたら、「かんたん姿勢ナビ」を購入してみてください。
 ラウンドフラット社から頼まれたわけではありませんが、これカンタンで、正確で、しかも安いです。
 筋固計という計りで緊張した筋肉の硬さ(ニュートンという値)を調査しましたが、非常に正確に数値化していました。

 合コンでこれやったら盛り上がるかな?
 冷めた目で見られますので、やめておきましょう。
 (もしかしたら理学療法士さん、看護師さんなどの集まりならウケるかも)

 次回7月1日は「なぜ人は年を取ると歩くときに腕を振れなくなるのか?」です。


<プロフィール>

高城 力也 (たかぎ りきや)

島根県生まれの宮城県育ち、中京大学卒 東京でビジネスを学び、2002年に愛知で治療院を独立開業。
藤ヶ丘つぼハウス和」代表 整体師 レッドコードトレーナー
2013年よりリハビリ特化型デイサービスで介護認定を受けられた方へトレーニングを指導する。
将来少しでも介護保険を使わなくてもいい社会を目指して、ロコモ対策トレーニング研究所を立ち上げ、体験型講演会や執筆などで啓蒙普及活動も行う。
趣味は株式投資、オープンウォータースイム、バイヤー活動
将来の目標は世界最高齢のレッドコードトレーナー(武井壮さんのような身体能力を維持したい)


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