山田聡子の「栄養のツボ!」

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第5回 朝食抜くなんて、超ショック!楽ちんコンビニ活用術

 今回は朝食の時に上手にコンビニを活用する術をお伝えします。私は高校、大学、社会人の時に剣道をしていました。学校や仕事の前に朝稽古をすることがあり、そんな時は朝稽古の後に朝食をコンビニで入手することが多かったです。時間がないというのは分かるのですが、おにぎりとお茶だけで簡単に済ませていませんか?1日のうち3回しかないのが食事です。1回の価値が大きいのですからしっかりと摂れる栄養を摂っておきましょう。

 特に朝食抜きは言語道断です!朝食を抜くと午前中のエネルギーや集中力が欠ける、太りやすい傾向になる、などの原因となります。一日を有意義に過ごすためにも朝はしっかりと食べましょう。

 基本は「栄養フルコース型」の食事です。①主食、②おかず、③野菜、④果物、⑤牛乳をなるべくそろえましょう。

 忙しくて手軽に片手でパクパクっと済ませたい人は「お手軽メニュー1」や「お手軽メニュー2」のような朝食メニューはいかがでしょうか。

 しっかりと朝食が食べられる人は「しっかりメニュー1」や「しっかりメニュー2」もおすすめです。パスタサラダは「栄養フルコース型」の①主食、②おかず、③野菜が一度に摂れます。ワンタン春雨スープも同様です。サラダやスープだけでは物足りない場合、惣菜パン、肉まん、おにぎりなどをプラスするといいでしょう。

 飲み物は100%ジュース、ヨーグルトドリンク、豆乳などビタミン、カルシウム、タンパク質が手軽に摂れる「ちょい足し栄養ドリンク」をプラス。さらに栄養バランスがアップします!

 「朝は甘いものが食べたいんだよね」という人は注意です。朝食で選びがちなデニッシュパンは脂質が非常に高く、一日に摂るべき脂質の量の約半分をたった一つのデニッシュパンでまかなえてしまうこともあります。パン1個あたりの脂質の量を比較すると、あんぱん→4.1g、チョコ入りデニッシュパン→28.7g。デニッシュは約7倍です!体重や体脂肪率が気になる人はパッケージの栄養成分表示を見て、脂質が少なめなものを選びましょう。あんぱん、うぐいすパン、カステラ、ベーグルパン(生クリーム、バター、チョコレートなどが入っていないもの)などは脂質が少なめで日頃の朝食にはおすすめです。

 いかがでしょうか。前回お伝えした自炊のコツと共に、自分のできることからぜひ取り入れてみましょう。


<プロフィール>

山田 聡子 (やまだ あきこ)

日本体育協会公認スポーツ栄養士、管理栄養士、健康運動指導士。
青山学院大学国際政経学部卒業、及び、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。
2003年~2007年明治製菓株式会社(現・明治)ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。
明治製菓在籍中は、全日本男子柔道 強化代表チーム、全日本男子バレーボール 山本隆弘選手、トップリーグ ラグビーチームなどをサポートした。
2008年よりフリー。アスリートの栄養サポート(2013~2014年 J1リーグサッカーチームなど)、スポーツ栄養の記事執筆、セミナー講演、専門学校講師などを中心に活動中。

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