今週の窓

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第16回 栄養 「ファイトいーよ、ファイトケミカル」

 食品には、それぞれ様々な栄養素が含まれている。
 5大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル。食物繊維が第6の栄養素として。
 さらに近年、ファイトケミカルが第7の栄養素と注目されている。

 ファイトケミカルとは、ギリシャ語の植物を意味するファイト(phyto)=植物と、ケミカル(chemical)=化学物質で、「植物性化学物質」のこと。
 種類は1万種ともいわれている。
 野菜、果物、穀物などの植物性食品の色素、香り、アクなどの成分から発見され、感染予防、抗酸化作用、がん予防の効果が期待されているという。

 このファイトケミカル、ヒトは作り出せない。
 そこで、植物のちからをとり入れていこうじゃないか!
 と、いう事である。


 2015年4月からスタートした『機能性表示制度』
 今後、続々と機能性野菜が市場に出回ることが予想されている。
 機能性野菜とは、ファイトケミカルのような、本来は微量しか含まれない、もしくはまったく含まれない有用成分を、農業の技術を使って高含有にした野菜のこと。
 言っておくが、遺伝子組み換え作物ではない。
 現在だと、高リコピントマト、高ベータカロテンにんじんなどなど・・・いくつか出回り始めている。
 価格は一般の野菜と同じか、やや高めといったところか。

 食事の基本は、偏りがないことが大前提だ。
 食べ物の栄養は、互いに助け合いながら身体を作っていく。
 高校時代、バスケット部のマネージャーだった。
 部活のかけ声が、「ファイトいーよ」だった。
 球技は、チームワークが大前提。
 ここで思い出せたのは、偶然ではない気がしている。


<プロフィール>

小山 幸子 (こやま さちこ)

東京在住。
高校卒業後、国産車カタログ製作会社に8年間勤務後、26歳で栄養士養成校へ。
15年間の病院勤務を経て、2014年よりフリー。
現在は病院、クリニックでの食事サポート、調理実習のほか、食コラムの執筆等の活動をしている。
『この食事が、人生で最後の食事かもしれない』を、モットーに業務に携わっている。
メカオンチのあがり症。趣味は書道。
管理栄養士・西東京糖尿病療養指導士・毎日書道会会友(雅号:小山 桃花)



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