今週の窓

今週の窓

第14回 スポーツと治療 「生体リズムでスポーツリズムを作ろう!」

 こんにちは。皆さんは生体リズムをご存知ですか?

 『生体リズム』
 私達の体の中(脳)には体内時計があり、昼夜サイクルの時間を刻みながら体の多くの機能に活動と休息のリズムを与えています。
 これをサーカディアンリズム(ラテン語で「サーカ」は“約”「ディアン」は“1日”の意味)といいます。
 ところがこのサーカディアンリズムを無視した生活をすると体内時計の調子が狂い始め、体調を損ねる結果となるわけです。

 【生体リズムの分類】
 ◆秒単位のリズム
 心臓の拍動や呼吸・脳波など

 ◆1日周期のリズム
 睡眠・覚醒・体温・血圧・自律神経系・ホルモン分泌など

 ◆1ヶ月周期のリズム
 月経など

 ◆1年周期のリズム
 冬眠や渡り鳥など

 ご自身のスポーツ活動や日常生活の中にこのリズムがあることを理解し、実践することで体調、心理的な安定が保たれるわけです。

 ポイントをいくつかご紹介します。

 太陽と共に生活を!
 朝早く起きて、日の光を取り込みましょう(昼、夕暮れの日の光も取り入れましょう)
 夏休みに入り練習の時間が不規則でも起床、就寝のリズムが保てると良いですね。

 朝食しっかりとりましょう!
 糖質を多めに取ると良いですね(脳のエネルギー減になる)

 運動は目覚めて2~3時間後に開始しましょう!
 食事の時間、消化、吸収などを考慮し、練習までのリズムを作りましょう。ぎりぎりまで寝て、回復!!とはなりませんので注意しましょう(試合当日などはエネルギー補給を考えると更に長い時間からの準備が必要になります)

 就寝前は強い光を避けリラックスする!
 最適な睡眠は疲労回復を助けます。寝る前のスマホいじりは止めましょう。

 気候の変動が激しく、体調が乱れやすいこの時期は、スポーツ学生は夏休みに入り、生活リズムが乱れがちです。
 大会や、強化合宿など大事なこの時期に『生体リズム』を意識した生活を送ることで、より良いスポーツ活動を送ることができます。

 是非実践してみましょう!!


<プロフィール>

長谷川 賢宏 (はせがわ たかひろ)

柔道整復師
了徳寺学園医療専門学校卒業
21歳の時にこの道を志し、師と仰ぐ先生に出会いトレーナーの一歩を踏み出す。
フリーランスでスポーツクラブパーソナルトレーナー、サッカー、バスケットボールチームのフィジカル・コンディショニングコーチを行ないながら、スポーツトレーナーとしての経験を積む。医療資格取得後、鍼灸接骨院運営、スポーツトレーナー派遣を行っている有限会社ケッズグループに入社、現在は代表取締役として、選手、患者様のサポート、後任の指導、育成に力を注いでいる。

主な経歴
2012ロンドンオリンピック ビーチバレー男子日本代表チーム トレーナー
2015ユニバーシアード光州大会 バレーボール男子日本代表チーム トレーナー
日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ(医・科学サポートスタッフ)
その他、高校、大学など育成年代のサッカー、バレーボール、バスケットボールチームのサポートを行う


ケッズグループフェイスブックページ:公式フェイスブックページ

instagram

> 詳細を見る

Twitter

> 詳細を見る

Youtube

> 詳細を見る