ボンジョルニャ。何を隠そう、猫好きな私です。先日も出張中に地元の猫様にお会いしたので、「あの......お写真撮ってもよろしいでしょうか?(´・ω・`)」と聞いたら、じっとしていてくれました。単に警戒してただけでしょうけど......。
ちなみに、なんで猫はあれだけ前足を自由に動かせるか知ってます? 猫パンチしたりとか、やたらと上手に木登りとかしますよね。犬はせいぜいお手ぐらいしかできないのに。
じつは大きな理由の一つとして、「猫には鎖骨がある」ということが挙げられます。我々人間も鎖骨の端に肩がつながっているので、前後左右にぐりぐり動かせますが、犬や馬は残念ながらそれが退化してしまっているので、ほぼ前後にしか前足を動かせません。猫も小さくはなっているのですが、それでも鎖骨があるお陰で腕=前足を横や斜めにも動かせるんだとか。ううむ、凄いぞ猫様。
というわけで、今回の動画は猫様も登場するこちら。
はい、そこ、出オチとか言わないように。まあたしかに、いきなり肩にシャム猫乗せたおねーさんがドアップで現れたらのけぞりますけど。
こちらの猫と暮らす羨ましいおねーさん(と、仲間のおにーさん)が4分56秒あたりから字幕スーパーつきでやってくれてるのが、今回ご紹介するエクササイズです。
その名もずばり、ジェファーソン・スクワット!
19世紀の名ボディビルダー、チャールズ・ジェファーソンさんが愛好したことからその名がついた、トレーニング効果も見た目もインパクト抜群のエクササイズです。動画のように、バーベルをまたいで行なうスクワットですね。どっちかと言うとデッドリフトに近いので、「ジェファーソン・リフト」でも通じます。
ポイントとしては、
・背中を丸めず、しっかり上体を起こす
・膝と爪先の向きを揃えて、内股にしない
・上半身の力は使わず、腕はあくまでもバーベルをぶら下げておくだけ
といったところです。スクワットやデッドリフトとおなじですな。うん、やはり基本が大事。
ただし、それらよりも上体を起こしやすいので腰への負担を減らす事ができます。また、嫌でも脚は開くのでスモウ・デッドリフト同様、腿の内側の内転筋もいじめやすいです。
そんなこんなで、見た目に騙されてはいけない、なかなか使い勝手のいいエクササイズなんですよ、これ。唯一の欠点が、まさにその見た目。たまにフィットネスクラブのフリーウェイト・エリアで私もやるんですが、なんかやたらと視線を感じます。それも、ちょっと痛い感じの......。ほっといてくれっちゅうねん。
何はともあれ、基本のスクワットやデッドリフトを身につけたら、是非ジェファーソン・リフトもどうぞ。ジムの視線を独り占めできるうえ、猫様と暮らせるかもしれません(え?)。あ、トレーニングした後は、動画のおねーさんのようにプロテイン=タンパク質補給もお忘れなく。猫様もプロテイン・ピッツァ、食べたそうでしたね。
では、ニャオ......もとい、チャオ。
コメント:
一見すると通報されそうなフォームですが、じつはかつての名リフター、チャールズ・ジェファーソンの名を冠する、由緒正しいスクワットのバリエーションです。ただし、雨の日に傘でやると本当に通報される確率があがるので、やめておきましょう。
強化部位:
大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)、大殿筋、脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)
*筋肉動画図鑑で一つひとつの筋肉を詳しく見ることができます。
<プロフィール>
伊藤謙治(いとう けんじ)
F Fintess Support(www.f-fit.net/)代表。
トレーニングコーチとして現場指導に当たる他、専門誌ライターとしても活動中。CSCS,JATI-ATI。