これが本当の健康づくり運動

これが本当の健康づくり運動

連載のはじめに

 「健康のために」とたくさんの人が運動に励んでいます。このメルマガの読者にもそのような人たちが多いと思います。そこで一つ質問です。健康のために始めたその運動で、皆さんの生活は快適になりましたか?運動を始める前に感じていたさまざまな痛みや不快感は解消しましたか?「以前よりも良く眠ることができるようになった」とか「運動後の充実感に夢中。もうやめられない!」という魅力を実感している人は多いことでしょう。ところが、同時に、「以前から感じていた腰の痛みがいっこうに良くならない」とか、「運動のしすぎなのか、最近、膝に違和感を感じる」という人も多いのではないでしょうか。

 皆さんが現在お持ちの運動に関する知識の多くは、小・中・高等学校の体育の授業で得たものだと思います。そこで、学校教育の中で実施した運動を思い浮かべてみてください。そのほとんどは「スポーツ」ではなかったですか。しかし、本来、スポーツは健康のために行うものではありません。スポーツばかりでなく、当たり前のように行われている運動(例:ラジオ体操)の中にも、最新の学問的観点から見て、安全性に問題があると考えられるものや、効果が疑わしいものがたくさんあります。

 この連載では、そのような運動を一つ一つ、どうして危険なのか?やってはいけないのか?科学的に詳しく説明していきます。そして、代わりのより安全で効果的な健康づくり運動を提案します。

<プロフィール>


西端 泉(にしばた いずみ)

川崎市立看護短期大学教授、日本フィットネス協会理事

主な研究テーマ:
高齢者の体力・健康を維持・増進するためのレジスタンス・トレーニング
安全性を優先した健康づくり運動の開発
認知症予防・改善のための運動
発達障害を有する子どものための運動


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